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   10月 25

物理チャレンジ

物理チャレンジについて

物理チャレンジとは、主に高校生を主体とする全国規模の物理コンテストです。
アインシュタインの偉業を湛える世界物理年(2005年)に第1回目が開催され、その後毎年開催されるようになりました。
物理チャレンジは、特定非営利活動法人物理オリンピック日本委員会(JPho)が主催し、多くの共催団体によって運営されています。

[共催]
日本物理学会日本物理教育学会応用物理学会日本物理生物学会日本機械学会電気学会岡山光量子科学研究所岡山大学茨城県教育委員会筑波大学東京理科大学東京工科大学理化学研究所科学技術振興機構日本科学技術振興財団高等学校文化連盟全国自然科学専門部

物理チャレンジは2段階で構成されており、「第一チャレンジ」と「第二チャレンジ」に分けられます。
参加者は、まず第一チャレンジでペーパーテストを行い、勝ち上がると第二チャレンジへとコマを進められます。
物理チャレンジは、国際物理オリンピックに派遣する日本代表選考にもなっており、第二チャレンジで特に優秀な成績をあげた者は、日本代表候補として選抜されます。
 

2013年度物理チャレンジ

今年の第1チャレンジでのテーマは、「身の回りの物を使って、温度計をつくろう」でした。
物質の温度によって変化する事象を探し出し、いかに数値化できるかがポイントとなる題材です。
今年(2013年)の優秀賞に輝いた実験レポートでは、ヒマシ油の温度によって粘度が変化する性質を利用し、その中に鉄の玉を落とし込み、鉄玉の落下速度を温度計とするハイレベルなものでした。
ヒマシ油の粘度が高ければ高いほど、鉄玉の落下速度は遅くなり、粘度が低ければ落下速度は速くなります。
ヒマシ油の粘度は温度によって変化するので、粘度を数値化する事によって温度計が作れるというわけです。
他にも実験方法に若干の違いはあるものの、ヒマシ油に目をつけたチャレンジャーもおり、同様に優秀賞を受賞しています。
 
第二チャレンジ(8月5日~8月8日)
今年の第一チャレンジエントリーは1116名でしたが、その中から来年の国際物理オリンピック(カザフスタン)に参加できる高校2年生以下の100名が選ばれました。
第二チャレンジは筑波大学において三泊四日、理論問題5時間、実験問題5時間で争われ、コンテストの合間をぬって材料研究機構(NIMS)や、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などを見学するイベントも実施されました。
第二チャレンジで優秀な成績をあげた者で高校2年生以下の者は、2014年カザフスタンで開催される国際物理オリンピックの代表候補となり、年末には合宿研修がスタートします。来春開催予定の春合宿(チャレンジ・ファイナル)において、日本代表5名が選出されます。